「人気」の秘密 人気はどうやって生まれるのか

2019年6月19日

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こんにちは。とってぃです。

突然ですが、あなたは人気がありますか?

人気者になりたいと思いますか?

ツイッターやインスタグラム、ブログなどのSNSで多くのフォロワーやいいねが欲しいと思いますか?

今回は、SNSが流行している現代社会でよく考えておくべきである「人気」ということについて、どのようにして「人気」が作り出されるのか、その時の人の心理状態はどうなっているのかについて本を読みましたのでご紹介したいと思います。

読んだ本は、“POPULAR「人気」の法則”です。

著者はノース・カロライナ大学チャペル・ヒル校のミッチ・プリンスタイン教授です。

人気とは

本書で研究されている社会科学の分野では、「人気」の意味は2種類あると考えられています。

1つは「ステータス」、もう一つは「好感」です。

「ステータス」とは、支配力や目立つこと、影響力で評価されるものであり、「好感」とは、他の人に好かれている、人望があるという点で評価されるものです。

現在の社会は、デジタルの時代であり、インターネット上でのコミュニケーションが増えていますが、このような世の中でも幸せを感じて生きるためには、人と人とのつながりが大切になってきます。

お金がたくさんあったり、社会的に成功していたりしても、人とのつながりが無いと幸せを感じにくいという研究もあるようです。

現代社会を幸せに生きていく上で重要になるのは「人気」のうち、特に「好感」の方です。

ステータスについて

「人気」の意味の1つである「ステータス」については、SNSをする上で良く考えておかなくてはいけないポイントです。

なぜステータスを気にするのか

そもそも、なぜ、人はステータス(社会的地位)を気にするのでしょうか?

それは、人間はステータスを得ることで快感を覚えるようになっているからです。

オキシトシンとドーパミンというホルモンが関係していることもわかっています。

人はステータスを得ることで快感を覚えると、さらに快感を追求しようとするようにプログラミングされているので、一度ステータスを得るとますますステータスを追い求めるようになっていきます。

欲求の五段階

心理学者アブラハム・マズローは人間の欲求を「欲求の五段階」として5層のピラミッド(下から生理的欲求、安全の欲求、社会的欲求、承認の欲求、自己実現の欲求)として表し、「人間の欲求は、下方の層を満たさない限り、上の層は満たされない」と主張しています。

ステータスを得ることは承認の欲求に相当し、最上層の自己実現の欲求を満たすためには、まず承認の欲求を満たす必要があります。

ブログを書く目的

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あなたはどんな目的でブログを書いていますか?

ブログを書く目的は人によって様々だと思います。

例えば、趣味として楽しむために書いている人、アウトプットの練習として書いている人、アフィリエイトが目的で書いている人、読者を増やすために書いている人、情報を提供するという親切心で書いている人などがいるのではないかと思います。

どんな目的でブログを書いていたとしても、どれだけの人がそのブログを見てくれているかというPVや読者の数は気になるのではないでしょうか。

これらの数値は「ステータス」を表しています。(ブログだけでなくツイッターやインスタグラムのフォロワーの数、いいねの数なども同様です。)

従って、先程も書いたように、PVや読者の数が増えればそれだけ快感を覚え、更にその数値を追求しようとします。

この行動は、人間の本能に従っているのでおかしな事ではないのですが、PVや読者の数が多ければ多いほど人気があると思ってしまうと危険な場合があります。

PVや読者の数が多ければ多いほど良いと極端な考えを持ってしまうと、注目を集めるためにブログを炎上させたり、目立つために他人を攻撃したりするといった行動にでてしまいます。

最近でもこのような行動をする人をよく見かけます。

あなたもすぐに頭に思い浮かぶのではないでしょうか。

このような人たちは、ステータスはあるかもしれませんが、人から好かれているわけではない(「好感」があるわけではない)ので、本当の意味での人気があるわけではありません。

SNSで影響力があるインフルエンサーと呼ばれる人たちは、多くのフォロワーや読者がいますが、必ずしも全員が当てはまるということではありません。

ちなみに、現在の私の場合は1日に1PVあるかないかというレベルですので、どちらの意味でも人気があるとは言えません(笑)。

文字通りつぶやいているだけになっています。。。

好感について

「人気」として本当に追求すべきは「ステータス」ではなく、「好感」です。

「好感」は人として好かれている人気のことです。

「好感」があれば、困った時に助けてもらえる可能性が高く、寿命にも影響するということがわかっています。

周りの人に話を聞いてもらえたり、自分の意見を通しやすくなったりもします。

「好感」を得るには、まず「人気」というものには2種類あるということを認識することが大切です。

そして、自分の欲求よりも他人への思いやりを優先させる、他人に興味を持ち、親密な関係を構築できるようにする。

目立とうとするのではなく、周りに溶け込もうとすることで「好感」を得ることができるようになります。

人気のある子供の育て方

本書では、「人気」のある子供をどのようにして育てるかということにも触れられています。

詳しくは本を読んでいただければと思いますが、親としては、人に好かれる子供に育てたいと考えると思いますので、本書を読むことで子育ての参考にもなると思います。

まとめ

SNSでいいねやフォロワーの数という「ステータス」求めるのではなく、SNSを上手く活用して人と人とのつながりを深めていき、現代のようなデジタルな社会でも幸せに暮らしていきましょう。