ネイティブ英語で学ぶべきかグローバル英語(非ネイティブの人が話す英語)で学ぶべきか

こんにちは。とってぃです。

あなたは英語のリスニングやスピーキングを練習するときにネイティブ英語で学んでいますか。

それとも、非ネイティブの人が話す英語(グローバル英語)で学んでいますか。

特に意識していない方は、多くの場合ネイティブ英語で学習をしていると思います。

しかし、英語は世界中で使われているため、英語を話す非ネイティブの人は相当数います。

そんな中、ネイティブ英語だけで学習をしていて良いのでしょうか。

そこで、今回は、ネイティブ英語、グローバル英語のどちらで英語を学ぶべきかを考えてみたいと思います。

ネイティブ英語で学んだほうが良いと考える理由

きちんとした発音を身に付けることで堂々と話せるようになる

ネイティブ英語を聴いて学習することで、正しい発音やアクセント、イントネーションを身に付けることができます。

正しい発音であれば、大勢の前で話す場面でも恥ずかしさを感じることはなく、堂々と話せるようになるというメリットがあります。

日本人の前で英語を話すときに、ネイティブのような流暢な英語が話せれば、あの人はスゴイと思われますので、そうなりたい方はネイティブ英語で学習をするのが良いでしょう。

英語を教える立場の人は正しい英語を学んでおく必要がある

学校の先生など、他の人に英語を教える場合には、きちんとした発音ができるようになっておく必要があります。

間違ったことを教えるわけにはいかないので、ネイティブ英語で正しい発音やアクセントを学習しておくべきです。

速いスピードに慣れることができる

ネイティブの英語はとても速いので、アメリカやイギリスに出張に行き、現地の方と交渉しなければいけないような場合には、スピードに慣れていないと何を言っているのかわからないという状況に陥ってしまいます。

そのため、普段から速いスピードの英語に慣れておく必要があります。

また、ハリウッド映画や英語のテレビを字幕無しで見れるようになりたいのであれば、ネイティブのスピードに慣れていないと聴き取ることはできません。

このような場合には、ネイティブ英語で学習をするべきです。

グローバル英語で学んだほうが良いと考える理由

非ネイティブで英語を話す人の方が圧倒的に多い

英語が母国語の人口は4億人、英語を公用語・準公用語等とする国の人口は21億人であり、非ネイティブで英語を話す人の方が圧倒的に多くなっています。

世界の母語人口

今後は、ますます非ネイティブで英語を話す人が増えてくるので、相対的に英語を母国語とする人と会話をする機会というのは減ってくると予想されます。

そのため、ネイティブ英語で学習して英語を話せるようになることの重要性は低くなってくると考えられます。

色々な英語を聞き取れるようになることの方が重要

今後は、ネイティブの英語を聴き取れるようになるよりも、非ネイティブが話す英語を聴き取れるようになることの方が大切になってくると思います。

国際学会などで発表を聞いていると、インド系や中華系の研究者による発表が多くなってきています。

中国人の英語は比較的聞き取りやすいのですが、インドやバングラデシュの人が話す英語は特徴があるので慣れていないと聴き取りに苦労します。

非ネイティブが話す英語の発音やイントネーションは、話す人の母国語の影響を強く受けているため、国によって特徴がでてきます。

インド系以外では、フランス人やイタリア人の英語もそれぞれフランス語やイタリア語の影響を受けていて独特です。

フランス人の場合、フランス語の特徴である鼻にかかるような音(鼻母音)が英語の発音にも入ってくるため、英語を話しているのかフランス語を話しているのかわからなくなることがあります。

従って、様々な国の人が話す英語を聴き取れるようになっていないと、国際舞台では苦労することになりますので、グローバル英語でも学習をしておくべきです。

どちらの英語で学んでも良いと考える理由

コミュニケーションの目的は相手と意思疎通が取れること

何のために英語を話すのかという本質を考えた場合、答えは相手と意思疎通を取るためということになると思います。

英語を聞く側としては、相手の言っていることが聴き取れなければ、もう一度言ってもらえば良いですし、全てを聴き取れていなくても言っている内容がわかれば問題ありません。

また、英語を話す側としては、最低限の発音ができて相手に言いたいことが伝われば問題ありません。

最悪な場合、英語で説明できなければ、ジェスチャーや絵を書いて意思疎通を取ることでもコミュニケーションの目的は達成できます。

従って、ネイティブ英語、グローバル英語と区別する必要はないと考えることもできます。

まとめ

英語を母国語としている国でもそれぞれ特徴がありますし、日本語と同じように方言や訛りもありますので、そもそもネイティブ英語と一括りにしてしまうこと自体が間違っているかもしれません。

いづれにしても、どちらも重要であり、ネイティブ英語だけ、グローバル英語だけというように一方のみを学ぶのは危険なので、様々な英語を聴くようにして学習をしていくことが大切です。