博士(ドクター)の学位を持った部下や後輩の取り扱い方と教育方法

こんにちは。とってぃです。

  • あなたには、博士号(ドクター)を持った部下や後輩がいますか?
  • 博士号を持った部下や後輩が急にできたらどうしますか?

ご自身が博士号を持っていたり、学歴など気にしないし関係ないというポリシーをお持ちであったりすれば、特に困ることはないかもしれません。

しかし、博士のような高学歴の人が急に部下になったらどう対応していいかわからない、扱いに困るという方もいるのではないでしょうか。

そこで今回は、博士卒の部下や後輩ができたときに、どのように対応すればよいか、どうやって教育していけばよいかをご紹介したいと思います。

博士号を持つ部下や後輩の特徴と取り扱い方

いい意味で自分の専門分野にプライドを持っている

博士課程を卒業した人間は、突き詰めて研究を行ってきているので、自分の専門分野については高いプライドを持っています。

そのため、上司や先輩自身もその分野について知識を持っているからと言って、張り合うことは避けた方が無難です。

博士としての意地があるので、中途半端なことを言うと有意義な議論ができなくなる可能性があります。

そのため、部下や後輩の専門分野については、尊重することが大切です。

一方、専門分野と会社の事業内容が異なっている場合は、博士といっても詳しいとは限らないので、基礎から丁寧に教えてあげれば問題ありません。

むしろ、そのような場合は、部下や後輩自身に謙虚に学ばせるようにすることが大切です。

全員が賢いわけでないので、先入観を持って接しないようにすることが必要

博士卒だからといって誰もが賢いというわけではありません。

基本的に、博士課程は自分で研究成果を出さないと学位がもらえないので、それなりのレベルに達しているはずですが、大学や研究室によっては博士のレベルに明確に達していなくても卒業させることがあります。

そのため、博士だから賢いという先入観を持たないようにする必要があります。

自分で考えて結果を出すだろうと思ってフォローをしないでおくと、行き当たりばったりで実験をして最終的に結果をまとめられないということにもつながりかねません。

少し頼りないと感じる部下や後輩に関しては、遠慮せず積極的にサポートしてあげてください。

博士号を持つ部下や後輩の教育方法

体を張って泥臭く働くことも教えるべき

博士卒の部下や後輩は、自分は頭を使ってスマートに働かないといけないと思いがちです。

しかし、社会の中で仕事をしていく上では、理屈だけではどうにもならないことがあります。

会社で長く働いている方は、実際に思い当たる節があるのではないでしょうか。

また、メーカーであれば、実際にものを作っているのは現場の人間であり、机の上で理論を考えているだけではメシを食っていけません。

そのため、初めのうちに体を張って泥臭く働く必要もあることを教えておくと良いでしょう。

 OJTで先輩に鍛えられた

私は、入社後のOJTで、先輩に体を張って働くことを教えられました。

炎天下の中で荷物搬入のための仕分け作業をしたり、まだ話したことのない人のところに一人で行って合意を取ってきたりなど、頭だけを使ってスマートに働いているだけでは仕事が回らないことを身を持って学びました。

そのため、交渉ごとや人に依頼をする場合があっても、なんでこんなことをしないといけないんだと思わずに、スムーズに適応することができています。

理屈だけで考えていたら仕事が回らないことも出てきてしまうので、博士卒の部下や後輩には、特にこの体を張って泥臭く働く必要もあるという点を教育しておくと良いでしょう。

細かいところまでいちいち指示しない

博士卒の人間は、考えることについては長けているので、その力を上手く活用させるようにしてあげましょう。

そのためには、細かいところまでいちいち指示しないようにして、自分で考えて行動するように教育するようにするのが良いと思います。

ただし、全てを丸投げして放っておくのではなく、定期的なフォローはしてあげるようにしましょう。

また、上で書いたように、博士卒の人間が全員賢くて自分で何でもできるというわけではないので、過信は禁物です。

謙虚に学ぶ姿勢を大事にさせる

博士卒の人間はプライドがあるため、どうしても自分の考えを押し通そうとしがちです。

自分の考えが合っていればいいのですが、必ずしもそうとは限らず、間違っていることや本人が知らないこともあります。

そのような場合に、他人の意見を素直に聞く姿勢を持っていないと、後々困ることになりますので、早い段階で謙虚に学ぶ姿勢を持つように教育しておきましょう。

私自身、謙虚に学ぶ姿勢を持つことは、上司から何度も教育されました。

上司曰く、年を取ると余計に謙虚になることが難しく、人の話を聞かなくなるようです。

あなた自身も、会社の年寄りが周りの言っていることに全く耳を傾けず、どうしようもないと感じたことが何度もあるのではないでしょうか。

そのため、若いうちに謙虚に人の話を聞く姿勢を身に付けさせておくことが大切です。

まとめ

今回は、博士卒の部下や後輩に対して、どのように対応すればよいか、どうやって教育すればよいかということをご紹介しました。

私自身は、博士卒で入社しましたが、教育熱心な先輩や上司に恵まれたおかげもあり、スムーズに会社に馴染んで、自分の実力を発揮できてきました。

博士といえども、社会人としてはまだまだ未熟ですので、必要な部分に関しては遠慮なく教育してあげることが本人のためになります。

また、私自身がそうであるように、入社直後に教育してくれた人に対しては印象が強く残り、感謝の気持ちを持ち続けるようになります。

そのため、忙しくても面倒くさがらず、「情けは人の為ならず」と思って、熱心に指導してあげるようにしていきましょう。

今後困ったことがあったときには、きっと力強い味方になってくれるはずです。