集中して英語の論文を読む6つの方法

研究を進めていくためには、先行文献を読み、過去の知見を踏まえておくことが大切です。

そのためには、ある程度まとまった数の英語の論文を読まなくてはいけません。

しかし、いざ論文を読もうとしても、なかなか集中することができず、内容を理解できないまま読み進めていくうちにだんだん眠くなってしまうこともあるのではないでしょうか。

 

研究室の論文紹介で自分の番が近づいてきて、どうしてもすぐに読まないといけないような差し迫った状況や、その論文を読まないと実験ができないというような状況下であれば集中して読むことができると思います。

しかし、長期的にみて読んでおかなければいけない論文や研究の参考になりそうだからという位置付けで読んでいる場合は、なかなか集中して読むことができないということがよくあります。

そこで、今回は論文を集中して読みたいときにどうすればよいかということを6つご提案したいと思います。

 

場所を変えてみる

1つ目は普段論文を読んでいるところから違う場所に移動してみるということです。

論文を読むときは、自分の机で読むことが多いと思いますが、自分の机で集中しようとしても集中できない場合は、そのまま頑張っても進みません。

そんなときは、いつもと違う場所に行き、気持ちを切り替えてみると集中できることあります。

 

例えば、自分の机ではなく、実験室に論文を持っていって読んでみてはどうでしょうか。

装置の音がうるさい場合や、逆に何も音がなくて静かな場合など実験室の環境によって色々だと思いますが、普段実験をする場所であえて論文を読むというのは、新鮮な気持ちになり、スッと集中できることがあります。

人がいなくて装置の音だけがしている環境であれば、話し声は気にならないので気が散るということは少なくなると思います。

 

図書館などの静かなところで読む

研究室の学生やスタッフがいる居室では、話し声がするので気が散って集中できないことが多いと思います。

特に、教授が誰かに怒っていたり、騒がしい秘書さんがいたりするときに集中することは、正直ほぼ不可能です。

そこで、話し声がしない図書館などに移動して論文を読んでみてはいかがでしょうか。

 

大抵の図書館には、書籍を読むための机が設置されているので、そこで論文を広げれば、集中して読み進めていくことができると思います。

また、図書館であれば、論文を読んでいて気になったところがあった場合に、関連する教科書を探してすぐに調べることができるというメリットもあります。

 

カフェなどあえて周りの音がするところで読む

静かな場所では、かえって集中できないという方も中にはいるのではないでしょうか。

静かすぎて自分のたてる音が気になったり、静かすぎるために小さな物音が気になったりしてしまうという場合もあると思います。

図書館などでもまったく人がいないわけではないので、小さな話し声が聞こえてくると、周りが静かな分、余計気になってしまうことがあります。

そこで、あえて話し声や物音がするところで論文を読んでみるというのもアリです。

 

例えば、スターバックスやドトールなど街中にあるカフェに出掛けて、コーヒーを飲みながら論文を読んでみてはいかがでしょうか。

コーヒーを飲んでリラックスした気分になれば、集中して読むことができると思います。

 

音楽を聞きながら読む(テンポの速い洋楽かクラシックがオススメ)

研究室であれば、音楽を聞きながら論文を読んでもいいと思います。

音楽を聞くことで周りの音が耳に入ってこなくなるので、論文に集中できるようになります。

その際、歌詞の内容がわかるJ-Popのような音楽はあまりオススメしません。

集中して論文を読むのであれば、歌詞の内容が理解しにくい洋楽やクラシックがオススメです。

ただし、テンポが遅いものだと眠くなってしまう場合があるので、テンポの速い曲を選択するようにしましょう。

テンポが速いと曲のリズムに乗って、スラスラと読み進めることができると思います。

 

私は学生のとき、よく音楽を聞きながら論文を読んだり、データ整理をしたりしていました。

研究室では、教授や秘書さんの話し声がうるさかったので、イヤホンをして音楽を聞いていないと、論文を読む以外の作業でも集中することができませんでした。

社会人になると音楽を聞きながら仕事をすることはできませんが、学生であれば教授も何も言わないのではないでしょうか。

 

お風呂上がりのリラックスした状態で読む

集中して論文を読むには、とにかく頭がスッキリしているときが一番です。

そのため、お風呂上がりのリラックスした状態で論文を読むと、集中して読めると共に、新しい実験のアイデアや考察が思い浮かぶことがあります。

家に帰ってきてまで論文を読みたくないという人もいるかもしれませんが、効率よく研究を進めるためには、時間を有効に使うということも大切です。

 

人によっていいアイデアが思い浮かぶ場面(時間や場所)というのは違うと思います。

私の場合は、お風呂に入って体を洗っているときやお風呂上がりのリラックスしているときが、圧倒的に多いです。

これは、一日が終わって一番リラックスしている状態にあるからだと思います。

いいアイデアが思い浮かぶ場面は人それぞれだと思いますので、ご自身の場合を振り返ってみて、どんなときにアイデアが思い浮かぶか思い出してみてください。

そのときはリラックスして頭が冴えているときだと思いますので、そのタイミングで英語の論文を読んでみるとスラスラと読み進めることができるはずです。

 

朝一の頭がスッキリしているときに読む

お風呂上がりのリラックスした状態と同じように、朝起きたばかりで頭がスッキリしているときに読むというのも効果的です。

私の場合、社会人になってからは家に仕事を持ち帰りたくないと思うようになったため、お風呂上がりに論文を読むことは少なくなりました。

その代わりに、会社に出社してデスクについてすぐの時間に論文を読むようにしています。

朝一の就業時間前は出社している人も少なく、オフィス内が比較的静かなので集中できる環境にあります。

朝一から電話をかけてくる人も少ないので、自分の作業を中断させられることもありません。

 

人によっては、朝が苦手だから朝一から論文を読むなんて考えられないという人もいると思います。

その場合には、無理に朝の時間に読む必要はないと思います。

自分が一番集中できる時間を探して、論文を読む習慣をつけるということが大切です。

 

まとめ

今回は論文を読み進めるためにどうしたら集中することができるかについて6つの方法をご紹介しました。

集中できないときに論文を読んでいても、内容は全く頭に入ってこないので、今回ご紹介したように場所を変えたり、時間を決めたりして効率よく論文を読み進めるようにしてはいかがでしょうか。

研究をしていく上で英語の論文を読むことは避けられないので、自分のペースできちんと読み進めていきましょう。